アスファルト試験用ドライアスファルトとFastTrack
Discoveryシリーズの新作、アスファルト試験向けDynamic Shear Rheometers(DSR)は、TAインスツルメントの最新世代の回転レオメーターです。特許取得済みの磁気軸受設計と優れたドラッグカップモーター技術を組み合わせた新しいDiscovery Hybrid Rheometer(DHR)は、堅牢なパッケージで優れたパフォーマンスを提供します。DSRは、ASTMおよび AASHTO準拠の試験専用に設計されたユーザーフレンドリーなFastTrackソフトウェアパッケージを搭載しており、最小限のトレーニングでオペレーターを日常的な試験に直感的に導きます。DSRには、QCラボ試験から高度な研究開発に至るまでの広範な試験に対応するために、各種モジュール構成を装備することが可能です。これらには、便利で応答性の高いドライアスファルトシステム、環境テストチャンバー(ETC)、ペルチェおよび電気加熱式共軸円筒、ねじりおよびトライボロジー試験用のジオメトリが含まれます。
TAインスツルメントのDiscoveryシリーズDSRは、最先端のハードウェアと使いやすいソフトウェアの独自の組み合わせにより、アスファルトコミュニティの要件に合わせて特別に調整された包括的なパッケージを提供します。熱分析およびレオロジー計測の世界的リーダーであるTAインスツルメントに支えられたDiscovery Hybrid Rheometerは、完全にアクセサリー化されており、現在および将来のASTMおよびAASHTO規格が要求する要件を満たしているばかりか、その要件をも超えることが可能です。
Dry Asphalt Accessory
TA Instrumentsのドライアスファルトシステムは、アスファルト試験所独自のニーズに合わせて特別に設計されており、SHRP、ASTM、AASHTOの要求を満たしています。本システムは、高速応答上部ペルチェプレート(UPP)と、ねじ込み式の下部段付きペルチェプレートで構成されており、サンプルの垂直温度勾配を除去することで、最も均一で正確なサンプル温度を実現しています。
本システムは自己完結型であり、上部ペルチェプレート、ねじ込み式の下部ペルチェプレート、8mmと25mmの並行プレート各2セット、アスファルトサンプル鋳型を含みます。
Other Configurations
TA Instruments offers a full suite of environmental control systems and test geometries to satisfy the widest range of test requirements. In addition to the standard configurations, custom geometries for the development of novel and new test methods are also available by request.
Environmental Test Chamber
Peltier Concentric Cylinder
機能と利点
- AASHTO T315、T350、M332、TP-101、TP-123、T316、ASTM D7175、D7405準拠
- Smart Swap™技術
- 幅広い温度範囲:
- ドライアスファルトシステム:-40 ℃*~150 ℃
- 環境テストチャンバー(ETC):-160 ℃から600 ℃まで
- ペルチェ共軸円筒:-20 ℃*~150 ℃
- ドライアスファルトシステムの主な特長:
- 垂直温度勾配を除去
- ペルチェ液体冷却、循環、または気体冷却オプションに対応
- 特許取得済みヒートスプレッダ技術で最適な熱伝導を実現
- 熱平衡時間を大幅に削減
- アスファルト試験のターンキーシステムには、以下の内容が含まれます。
- 上部ペルチェプレート
- 下部段付きねじ込み式ペルチェプレート
- 8mmと25mmの並行プレート
- サンプルモールド
- サンプルトリミング、プレート除去ツール、環境カバー(ドライアスファルトシステムのみ)
- オプションで4mmプレートを利用可能
- FastTrackソフトウェアによる自動温度較正
*適切な冷却装置を使用
レオメーター温度制御システムの真の試験は、サンプル応答を報告されたシステム温度と比較することです。この評価は、密着型接触加熱を備えた下部ペルチェ素子と上部非接触加熱素子を組み合わせた場合に特に重要です。この場合、上部プレートは下部プレートよりもゆっくりと加熱されます。上下のプレートは異なる速度で加熱されるため、サンプル温度は報告されているシステム温度とは大きく異なります。競合するシステムでは、サンプル応答が温度プロファイルより遅れるため、ユーザーはシステムベースの熱平衡時間を決定し、長い遅延をプログラムする必要があります。この問題は、上部プレートと下部プレートの温度を継続的に制御して一致させることにより、TAの独自のUHP設計で解消されます。この正確な応答については、簡単な発振時間掃引測定とともに次の図に示されています。
この図は、アスファルトバインダーサンプルに対して実行した試験を示しており、連邦標準に従って、温度が設定値の0.1°C以内に完全に平衡化するまで試験できません。データは、複素粘度応答が報告された温度プロファイルに正確に従うことを示しており、温度が0.1°C以内になると、設定点と実際のサンプル温度の間に遅れがないことを証明します。アスファルトバインダーの粘度が完全に平衡化し、さらに20分経過しても粘度の変化は見られません。上下の温度と加熱率を一致させることにより、TAは最も高度で正確な非接触加熱技術を提供します。
TAインストルメントはFastTrackを自信をもって紹介できます。FastTrackは、DHR回転レオメーターでアスファルトバインダーを試験およびグレーディングするために最適化された専用ソフトウェアパッケージです。FastTrackはオペレーターを考慮して慎重に設計されており、直感的で使いやすいグラフィカルインターフェイスと、アスファルトサンプルのレオロジー試験に関連するAASHTOおよびASTM試験の完全なスイートで構成されています。ゼロから設計された直感的なインターフェースは、一連の状況に応じた指示およびビデオを介し、試験手順全体にわたってオペレーターを視覚的にガイドします。優れた視覚的な手がかりにより、機器の現在のステータスが一目で分かります。
FastTrackは、試験のニーズに合わせて完全に最適化できる柔軟な構成を提供します。これには、オリジナルバインダー、Rolling Thin Film Oven(RTFO)、Pressure Aged Vessel(PAV)サンプルの試験が含まれており、また、Multiple Step Repeated Creep(MSCR)、Large Amplitude Sweep(LAS)、Binder Yield Energy Test(BYET)のほか、自動温度較正やCannon標準検証どの標準試験のサポートも含まれます。試験ごとに、ソフトウェアは標準で定義された合否基準に基づいてデータを自動的に評価し、記録と監査のレポートを生成します。