Nano ITC標準真空型およびNano ITC低容量型等温滴定熱量計は生体分子の結合に関する研究のために最大限の感度と柔軟性を提供するように設計されています。両装置はソリッドステート熱電加熱および冷却システムを使用して、高精度に温度を制御し、滴定液を効率的かつ正確に供給するために同じ柔軟な注入シリンジアセンブリを備えています。Nano ITC試験装置の真の等温電源補償設計は高い感度が要求される溶液中の生体サンプルITC分析に対し、非常に高い感度と柔軟性を提供します。
標準容量型 | 低容量型 | |
温度範囲 | 2~80℃ | 2~80℃ |
温度安定性 | 0.0002°C @ 25°C | 0.0002°C @ 25°C |
最低検出熱 | 0.1 µJ | 0.05 µJ |
最高検出熱 | 10,000 µJ* | 5,000 µJ* |
ベースライン安定性 | 0.02 µW/時間 | 0.02 µW/時間 |
ノイズレベル | 0.0025マイクロワット | 0.0014マイクロワット |
反応時間 | 13秒 | 11秒 |
セル容積 | 1.0 µL | 190µL |
セル構成 | 固定、円筒 | 固定、円筒 |
セル材料 | 24K金またはハステロイ | 24K金 |
注入シリンジ容積 | 100 µLおよび250 µL | 50µL |
*化学的較正が必要な場合があります
High-Sensitivity Analyses
ナノモルほどの生体分子に関する高感度分析を実行するように設計されています。高感度カロリメーター、正確で安定した温度制御、効率的な滴定液制御の組み合わせによって達成されます。
Enclosed Adiabatic Shield
真空気密チャンバーの密閉型断熱シールドが実験データに影響を与える室温の変動から反応セルを隔離します。
Integrated, Flexible Titration
柔軟性の高い一体型の滴定アセンブリが迅速で、容易に充填でき、掃除が簡単で、正確な滴定を実現します。
Maximum Flexibility
標準容量型 (1 mL) または低容量型 (190 μL) のサンプルセル容量から選択できます。
ITC Multiple Injection
ITC多注入
Nano ITCは大部分のわずかなヒートフローのイベントを容易に検出でき、電源補償の非常に短い時定数が非常に高いピーク分解能を保証します。
Single Injection Mode
単一注入モード
タンパク質とリガンドの結合定数の決定はタンパク質の構造と機能を理解する上で重要です。Nano ITCを利用すれば、複数の注入または連続的滴定によって結合定数を直接測定し、定量化できます。
Advantages of Low Volume
低容量型の長所
Nano ITC Low Volumeは必要なサンプル量が大幅に少ないため、滴定の時間を半分に減らせます。Nano ITC Low Volumeの感度が2倍に向上したため、装置は80%少ないサンプル量で正確かつ再現性のある結果を生成できます。