UV硬化アクセサリ
UV硬化材料はコーティング、接着剤、インクなど、幅広く利用されています。これらの材料は紫外線の照射を受けると、通常は1秒未満から数分以内という短い時間で架橋反応が発生します。これらの材料のレオロジー特性を評価するための2つのSmart Swap™アクセサリがDHRレオメーターで利用できます。一方のアクセサリはライトガイドと反射ミラーセンブリを使用して、高圧水銀光源からのUV照射を伝達します。もう一方のアクセサリは内蔵型のLEDアレイを使用してライトをサンプルに照射します。UV硬化アクセサリには20 mm石英プレート、UVライトシールド、窒素パージカバーが含まれます。オプションで上部ペルチェプレート(UPP)を用いた最高150℃までの温度制御が可能です。使い捨てプレートは、硬化したらプレートから除去することができない固いUVコーティングに利用できます。
UVライトガイドアクセサリ技術
UVライトガイドアクセサリ技術
UVライトガイドのアクセサリには、石英プレート付き下部Smart Swap™ アセンブリ、光源マウント、コリメータ、直径5 mmライトガイド、水銀ランプUV光源(Excelitas Omnicure S2000)があります。波長範囲320 nm~500 nm、ピーク波長365 nmの幅広い波長スペクトルを提供します。最大出力強度は300 mW/cm2以上です。外付けフィルターホルダーとフィルターを光源に使用できます。
機能と利点
- Smart Swap™技術
- 小型で利便性が高い
- コリメートライトとミラーのアセンブリによりプレートの直径方向で均一な照度を実現
- プレート上の最大強度は300 mW/cm2
- 最大ピーク365 nmの幅広いスペクトル
- 1つのシステムでフィルタリングオプションにより特定の波長にアクセス可能
- 窒素パージポートを備えたカバー
- オプションの使い捨てアクリルプレート
- オプションで上部ペルチェプレート(UPP)を用いた150℃までの温度制御が可能です。
- ソフトウェアでプログラム可能なトリガー時間と強度
UV LED Accessory Technology
UV LEDアクセサリ技術
UV LEDアクセサリはシングルピーク波長光源として、LEDアレイを使用します。LEDアレイはPCBに取り付けられ、使用中にLEDを冷却する水冷ジャケットに固定されています。UVライトガイドシステムと同様に、LEDはプレート表面の照射を均一にするため最初から調整されています。LEDアクセサリは、365 nmと455 nmの波長から選択できます。UV強度の最大出力はそれぞれ150 mW/cm2、350 mW/cm2です。これらはSmart Swap™オプションによって、レオメーターに完全に統合されます。トリガー時間と強度はソフトウェアによってプログラムできるので便利です。
機能と利点
- Smart Swap™技術
- 水銀ランプシステムに代わる新しい技術
- 波長365 nm、最大強度150 mW/cm2
- 波長455 nm、最大強度350 mW/cm2
- 長時間使用しても強度が低下しません
- プレートの下にあるLEDにより、プレートの直径方向の強度を均一化
- 電源、強度設定、トリガーを含む小型で完全一体型の設計
- 窒素パージポートを備えたカバー
- オプションの使い捨てアクリルプレート
- オプションで上部ペルチェプレート(UPP)を用いた150℃までの温度制御が可能です
UVアクセサリのアプリケーション
これらのアクセサリは弾性率 (G’) と粘性率 (G”) をモニタリングすることでUV硬化反応の分析を可能にします。左の例はUVライトガイドアクセサリで評価した粘着剤 (PSA) の結果を示しています。PSAは25 °Cの等温で維持され、硬化プロファイルは50 mW/cm²~150 mW/cm²の照射強度で測定されました。ライトを照射する前に、サンプルを30秒間測定しています。G’とG”の交差時間が短くことから分かるように、このデータは強度が増加することにより反応速度が高くなることを示しています。温度を制御した場合でも同様の結果が得ることができます。その結果からは、温度を高くすると反応の進行が速くなることが分かります。硬化反応は2秒以内に発生します。Discovery Hybrid Rheometerの高速データ取得 (最大50 pts/秒) により、液体から固体への遷移を明確に特定できます。強度と温度がわずかに変化すると、交差点が一瞬でシフトすることに注意してください。この情報は、高速UV硬化プロセスの接着剤制御パラメーターを理解するために重要です。また、材料を配合する際の開始材の違いを理解するために重要です。