アメリカ合衆国デラウェア州ニューカッスル、2019年3月19日 – 本日、TAインスツルメントは、Discovery Hybrid Rheometer(DHR、ディスカバリーハイブリッドレオメータ)製品ライン向けの新型Rheo-Ramanアクセサリを発表しました。このアクセサリは、DHRにラマン分光計を組み合わせることで、レオロジーとラマン分光データの同時収集を可能にするためのものです。DHRとラマン分光計を組み合わせことで、材料の化学的・形態学的構造に関する情報など各材料特有の分光フィンガープリントと、流動特性との相関関係を直接比較できるようになります。
レオロジーは、粘度パラメータや粘弾性パラメータなど材料流動性の特性を評価するために使用します。このような材料流動性は、処理時の挙動、製品性能、消費者の意識を予測するための重要な指標となります。ラマン分光法は、化学結合と分子構造を明らかにするための光学ベースの分子分光法です。これら2つの重要な技術を直接現場で組み合わせできるようになるため、科学者は材料特性が化学構造によってどのように決定付けられ、目視できる変形が分子レベルでどのような影響を与えるかをより深く理解できるようになります。これにより、プラスチック、電子部品、食品、パーソナルケア製品などの市場において、より深い理解とより良い製品開発が促進されます。
このDHR向けRheo-Ramanアクセサリは、Thermo Fisher ScientificTMのiXRTM分光計が搭載されており、材料の分光分析ターンキーシステムとして使用できます。また、クラス1のレーザー認証を取得しているため、通常オペレーションのあらゆる条件下で安全な操作が確保されるとともに、その測定値を幅広くさまざまなラボで利用することができます。
今回の開発について、製品管理担当のバイスプレジデントであるRussell Ulbrichは、次のように述べています。「光学顕微鏡、光散乱、誘電率測定などの測定値を直接現場で活用できることに、当社の顧客は大きな有用性を感じています。レオロジー特性評価を補う情報にもなり、より優れた製品の実現や新たな発見を促すことにもなるからです。一段と詳細な洞察の取得と、問題解決の効率化を促進する新たなツールを提供することができ嬉しく思います」
TAインストルメントは、Waters Corporationの子会社であり、熱分析、レオロジー、マイクロカロリメトリーに関する分析装置のトップクラスの製造業者です。アメリカ合衆国デラウェア州のニューカッスルに本社を置き、24か国に支店を展開しています。
Waters Corporation(NYSE:WAT)は特殊測定装置の分野における世界有数の企業であり、生命、材料、食品科学に貢献するクロマトグラフィー、質量分光分析、熱分析の革新技術を60年以上にわたり他に先駆けて開発しています。同社は世界中に約7,000人の従業員を擁し、15拠点の製造施設を含む31か国で事業を展開し、100か国以上にて製品を販売しています。
連絡先: David Bohnsack, Product Manager, Rheology: +1 (302) 427-4000, marketing@tainstruments.com
Rheo-Ramanアクセサリ